こんにちは!伊丹市・大阪府を中心に内装工事を請け負う玉水建装の田中です。
「軽天工事」という言葉を聞いたことがありますか?
建築業界以外の方にとっては、「軽天」という言葉はなじみが薄いかもしれません。
内装工事の一種で天井や壁の骨組みを作る重要な仕事で、軽天工事を行う業者のことを軽天屋といいます。
今回は軽天屋とはどんな仕事でどんなスキルが求められるのかを解説。
軽天屋の歴史や成り立ち、大工との違いなどもご紹介しますね。
軽天屋とは?歴史を解説
軽天屋とは、軽量鉄骨という建材を使って建物の天井や壁の骨組みを作る職人・業者のことです。
「軽」量鉄骨を使って「天」井やそこに続く壁を組み立てることから、「軽天工事」という言葉が生まれました。
軽天屋という業種が登場したのは、1975年頃といわれています。
当時、建物の骨組みは大工が木材を使って組み立てるのが主流でした。
しかし、木材の加工は高い技術が必要で、手間や時間、コストがかかるもの。
それに対して、軽量鉄骨は規格が一定で木材に比べて加工も容易。
不燃物のため防火対策や検査も簡単で、手間や時間、コストを抑えられる建材として取り入れられ始めました。
そこで、新しい建材である軽量鉄骨を専門に取り扱うプロフェッショナルとして、軽天屋が登場。
軽量鉄骨の専門的な知識や技術を備えた軽天屋により、軽天工事の普及を後押しされ広まっていきました。
当初はビルやアパートなどの大規模建物で軽天工事が求められていましたが、近年では一般住宅でも骨組みに軽量鉄骨を採用することが増え、軽天屋の活躍の場がさらに広がっています。
軽天屋の仕事内容とは?
軽天屋の仕事内容は、軽量鉄骨を使って天井や壁の骨組みを組み立てる(軽天工事)ことです。
軽天工事では、図面に従って構造部分に印をつけ、軽量鉄骨で正確に骨組みを組み立てていきます。
業者によっては骨組みだけではなく、配線工事や石こうボードの貼り付け・塗装の仕上げまで行う場合もあります。
「LGSとは?LGSのメリット・デメリット、工事の手順も確認!」のコラムでも、軽天工事で使われるLGS(軽量鉄骨)と軽天工事の手順についてご紹介していますので、こちらもあわせてご覧くださいね。
軽天屋に求められるスキルとは
軽天工事は高い技術力と正確性が求められる、建築工程ではとても重要な仕事です。
軽天工事で作られた骨組みをもとに部屋の内装が仕上げられていきますので、配線工事や仕上げの内装工事のことまで配慮しながら作業をしなくてはいけません。
施工スケジュールが決まっているので、正確ながらも遅れが出ないようにスピーディに作業をしなくてはいけませんし、進行遅れやトラブルが起こった際には臨機応変に対応する力も大切。
また、仕事を進める上ではさまざまな工事の業者と関わりますから、コミュニケーション能力も必要です。
軽天屋と大工の違いも確認!
軽天屋と大工はどう違うのでしょうか?
大工は、木造建築のプロフェッショナル!
ノコギリやカンナを使って木材を切り出し、設計図に従って柱・梁を組み立てていきます。
軽天屋は、軽量鉄骨を使って骨組みを組む、大工は主に木材を使って建物の骨組みや木工事を行うという点に違いがあります。
どちらも建築工事においては重要な仕事であり、経験に裏打ちされた高い技術力で工事を支えます。
軽天屋とは軽量鉄骨で天井や壁の骨組みを組む専門職
軽天屋とは、軽量鉄骨を使って天井や壁の骨組みを作る「軽天工事」を専門に行う業種です。
軽天屋が登場したのは1975年頃。
当時主流だった木材による骨組みから、加工が容易で時間短縮やコスト削減が図れる軽量鉄骨の骨組みに移行する中で、軽量鉄骨の施工の専門職として誕生しました。
軽天工事はその後の内装工事や各種配線・配管工事、仕上げにまで影響する重要な仕事です。
正確でスピーディに作業を進めるのはもちろん、その後に続く工程に配慮をし、関係者と円滑なコミュニケーションを取りながら進める必要があります。
経験を積むことで技術を磨き、工事を支えていける重要な仕事でしょう。
玉水建装は、内装工事に特化した内装コンサルティング事業を展開。
内装業は、ものづくりや空間づくりのよろこびや達成感を感じられる仕事です。
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