こんにちは!伊丹市・大阪府を中心に内装工事を請け負う玉水建装の田中です。
LGSとは、壁や天井の下地として使われる部材の一つで、質や供給が安定していて施工しやすいことからよく使われています。
今回のコラムでは、そんなLGSの概要とメリット・デメリットについて解説します。
LGSを用いた下地工事の手順についても簡単にご紹介しますね。
LGSとは?
LGSとは、内装工事に用いられる軽量鉄骨の一つで、主に壁や天井の下地として使われる部材です。
Light Gauge Steelの略で、ライト(軽い)、ゲージ(規格)、スチール(鉄骨)を意味しています。
厚さは1.6〜4.0mmほどで、「溝形」「山形」「Z形」などさまざまな形状があります。
壁や天井に用いられるLGSは、JIS A 6517で規格されています。
天井の下地では「野縁」「野縁受け」、壁の下地では「スタッド」「ランナー」「振れ止め」「スペーサ」などの部材としてLGSが使用され、これらのパーツを組み合わせて施工します。
なお、工事対象によってLGSが指しているものが変わることがあるなど、明確に定義はされていません。
LGSのメリット・デメリット
LGSには以下のようなメリットがあります。
- 工業製品のため、供給と品質が安定している
- 湿気による「反り」「曲がり」「割れ」が少ない
- 軽いので搬入が容易で建物への負担が少ない
- 施工が容易で木材よりも納期が短い
- 金属なのでシロアリ被害を受けない
LGSは木材よりも軽く、規格が決まっているため施工が容易。
さらに、湿気やシロアリの被害を受けにくいというメリットもあるなど、LGSによる下地が増えています。
一度に同じ部屋をたくさんつくるマンションなどの施工に特に向いていますよ。
一方で、LGSには以下のようなデメリットもあります。
- 薄い材料を重ねたり部分的に削ったりの微調整ができない
- 施工に溶接や電ノコを使用するので火花が出る
- 下地に凹凸があると施工しにくい
規格が決まっているのがメリットですが、そのため木材のように現場での調整はしにくいです。
木造住宅のリフォームなどでは既存の下地が凸凹しているケースもあり、LGSを使ってのリフォームは相性が悪いといわれています。
LGSを使った軽天工事はどのような手順で進める?
LGSを使って壁や天井の下地(骨組み)をつくる工事のことを、「軽天工事」といいます。
名称の由来は、「軽」量鉄骨を「天」井まで積み上げていくことから。
軽天工事でつくった骨組みに石こうボードを貼り付けて、仕上げています。
なお、LGSでつくられた壁や天井の骨組み(下地)のことを「軽天」といいます。
本来であればLGSは部材、軽天はLGSでつくられた骨組みのことですが、工事業者によってはLGSも軽天も、部材そのものを指す言葉として使うこともあります。
軽天工事の手順
LGSで壁や天井の下地をつくる「軽天工事」の手順を簡単にご紹介します。
- 構造部分にアンカーを打ち込む
- アンカーに吊りボルトを付ける
- 鋼材を吊り下げる
- 石こうボードや断熱材、配線、壁紙など施工して仕上げ
仕上げ材のバリエーションが豊富で、デザインも自由に楽しめます。
LGSとは内装工事に用いられる軽量鉄骨の一種
LGSとは、Light Gauge Steel(軽い・規格・鉄骨)の略で、内装工事でよく用いられる軽量鉄骨の一つです。
厚さは1.6〜4.0mmほどで、壁や天井に用いられるものはJIS A 6517で規格されています。
LGSは供給や品質が安定していて、軽く、施工しやすいのがメリット。
湿気の影響も受けづらいので、下地の部材として多く採用されています。
一方で、木材のような個別の微調整性が難しいこと、施工時には溶接や電ノコで火花が出ることなどがデメリット。
木造住宅のリフォームなどには不向きなケースがあります。
LGSを用いた壁や天井の下地工事のことを軽天工事といいます。
本来、LGSとは部材のこと、軽天とは下地(骨組み)のことを指しますが、「LGS」も「軽天」も部材を指す言葉として使われてるケースも多いです。
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